冬スト


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この時期になると思い出す。

あの、過酷で孤独だったストリートナンパを。

 

俺がストを始めたのは2年前の2月だった。

それまではネトやクラブでナンパしており、「ナンパする環境じゃない場所で見ず知らずの女に声を掛けるストリートナンパなんて正気の沙汰じゃない」と思っていた。

 

でも、クラブで知り合った友達がストを楽しんでいたことに啓発され、俺は恐怖と興味を同時に感じていた。

 

そのときよく一緒にクラブに行っていた別の友達に聞いてみた。

「俺さ、ストリートナンパやってみたいと思う」

友達は、それはきついべ、無理だべと否定的な意見しか言わなかった。

 

そんなとき、また別の友達に久々に会った。

そいつは知り合った当初、メガネで、アベイルで売ってそうな服を着たダサいやつだった。

でも、久々に会ったそいつは別人だった。

 

スト値は当時から5は上がっており、自信満々でオーラがあった。

何があったのか聞いたら、やはりそいつもストリートナンパを経験していた。

スト値は知らないが、5ヶ月で80人程抱いていた。

 

正直、そいつは俺よりスト値が低い。

ぶっちゃけ見下していた。

だからこそ悔しかった。

こいつがこんなにいい女を抱いているのか。

捏造を疑った。

だが、そいつから見せてもらった写真は真実を物語っていた。

 

だから始めた。

ストには可能性がある。

それを信じて。

 

2月。

完ソロで声を掛けまくった。

声は震え、トーク内容も下手くそ極まりなかっただろう。

シカトされ、「は?」みたいな反応をされ、周りの男達には笑われた。

坊主を連発する日々だった。

家に帰った後、酒を飲みながら泣いていた。

なんで俺はこんなことをしてるんだろう。

 

コンビ仲間を探し、何人かの友達に「一緒にナンパしよう」と声を掛けた。

ナンパの可能性を俺は熱く語った。

でも、彼らにとって俺は宗教に洗脳された可哀想なやつにしか見えてなかったのだろう。

現に、そう言われた。

副業っぽい。

怪しい。

 

孤独だった。

だからこそ結果にこだわった。

結果を出して俺が正しかったことを証明してやる。

 

そしてがむしゃらに街に出た。

プライドを捨てた。

ゴキブリのように街を這いつくばって声を掛けまくった。

寒さで手はかじかみ、しもやけになった。

北海道の冬は寒い。

酷いときは吹雪いていた。

それでも街に出てひたすら声を掛け続けた。

徐々に結果も追いついてきた。

Twitterでそれを報告するうちに仲間も増え、クラスタとも知り合っていった。

そして、俺が満足する多くの可愛い子を抱けるようになり、彼女もできた。

俺はやりきった。

証明した。

 

クラスタには感謝している。

特に、俺を輪に入れてくれた500さん。

 

だからこれからもストをやっていく。

ストは俺に夢を与えてくれた。

だから、ストで他の男たちに夢を与えていきたい。

 

俺はネトやクラブを否定する気はないが、ナンパは、あらゆる状況において、タイプの子がいたときにアプローチすることだと思っている。

だから、「さあ、ストろう」「箱で即ろう」ではなく、"そこにタイプの子がいたから声を掛けた。"

これがナンパだ。

 

だから勇気を出して声を掛けてほしい。

それは必ず自分のためになるはずだから。