迷えば、敗れる
時は戦国。
わずか一代にして葦名を国盗りで手中に収め、葦名家を興した隻眼の男がいた。
その名は”剣聖”葦名一心。
一心は死闘を重ね、貪欲に強さだけを求め、ありとあらゆる技を飲み込んだ。
それから20余年、一心は病床に伏せ、葦名は滅亡の危機に陥っていた。
そんな中、隻腕の狼が務めを為すべく戦国に忍ぶ。
いやーSEKIRO面白かった。
なんかもういろんなゲームの美味しいとこどりしまくってるゲームだった。
戦国時代の日本が舞台なんだけどその景色がとにかく美しい。
天守、寺、秘境となんか懐かしくて古風な和の魅力とでも言うのか、もうお腹いっぱいですわ。
そしてとにかく死んだ。
200回は死んだと思う。
死んで覚えるゲームとはいえフロムの過去作『ダークソウル』、『ブラッドボーン』とはまた違った立ち回りで慣れるまで大変だったね。
刀で敵の攻撃を綺麗に弾いて一撃必殺を決めると脳汁ドバドバ。
上で書いた葦名一心ってやつがラスボスなんだけどまー苦戦した。
たぶんこの世のアクションゲーの中でもトップクラスの強さだと思う。
でも戦ってて楽しかった。
そしてキャラも良くて渋くてかっこいい。
正月休みを機に買ったんだけどどハマりしてた。
当然ナンパはサボってたw
一応凄腕のキャス聞いたり本読んでインプット()してはいたけどね。
そんなわけで今の考えを復習がてら書いていこう。
全ては自分のために。
まず、葦名一心は貪欲に強さを求めてあらゆる技を吸収することで尋常じゃない強さを誇った。
ゲームとはいえこれ大事だよね。
ナンパでいえば、オラオラ系だけにこだわらずに誠実系やネタ系も取り入れて、それに応じた声掛けや和み、ルーティーン、打診方法、雰囲気づくりを消化すれば戦略の幅が広がり、より広範囲の層を即れるようになる。
これは零時レイの本『ナンパ』や、『THE GAME』でも書かれていた。
とくに、『THE GAME』のスタイルは、世界中のナンパ講師からの講習を受け、各々の講師の強みを吸収することで世界を代表するピックアップアーティストになった。
今後は、これまで以上に貪欲に高みを目指し、ナンパ講師やナンパ師との合流を積極的に行い、彼らの各々の強みを盗めるだけ盗もうと思う。
とはいえ、世の中にはモテ、陽キャ、アルファといったカースト上位の男たちが存在しており、こいつらが容姿に関わらず極上の女を振り回していることは周知の事実だ。
正直、信憑性が曖昧で元は非モテだったナンパ師やナンパ講師などでは、彼らに遠く及ばない。
彼らは計算せず、ありのままで生きて結果を出しているのだ。
非モテ、陰キャ、ベータがモテるようなるには、結果を出しているアルファを真似ることが何よりも一番手っ取り早い。
じゃあ真似よう。
だが、気づく。
ベータの俺の周りにはアルファがいない。
それもそのはず、アルファは非モテ陰キャのベータを嫌い、見下しているのだ。
よって俺がいつもつるんでいるのは自分と同レベル以下のベータ。
たしかにこいつらと絡むのは心地いい。
とくに、自分以下の人間なら、常にマウントを取れるため、気分がいい。
だが、何も成長しない。
成長の要素がゼロとは言わないが、成長に重きを置くなら限りなく効率が悪い。
そのため、アルファに積極的に絡みに行き、学ばなければならない。
女をナンパできるなら、男に声を掛けるなど容易い。
アルファが集まる場に足を運ぶのもいい。
クラブでイケイケの連中を真似たり絡むことも大事だ。
はじめは不細工でもいい。
ガチ陽キャのノリについていけず、マウントを取られ、恥をかき、プライドはずたずたになるかもしれない。
でも、そうした環境に身を置き、自分を”正しく”変えなければいつまでもアルファにはなれない。
天性陽キャとはいえ元は皆同じ赤ん坊だ。
彼らにできて俺に無理なわけがない。
絶対に変わることができる。
次に、最近結果が出つつある「貢がせ」「依存」について。
これは賛否両論で、「金の無いやつ」「男としてのプライドに欠ける」など、否定的な意見も多いだろう。
そして、経験者は語る。
「女を依存させてもめんどくさいだけ」
「惚れた女に振り回されることが男の人生の一番の幸せ」
かっこいい。
俺もその領域に行きたい。
だからこそ、この分野の習得の経験を積む必要がある。
世の中には、意図せずとも女に貢いでもらっている男がいる。
ヒモとして生きている男もいる。
彼らがそこまで女を夢中にさせている術は何なのか。
非常に興味深いと思う。
誰もができるものでなく、難易度が高いとなればなおさら習得したいと燃えてくる。
葦名一心「血が、たぎって来たわ!」
グローバルな男のnoteはその術を理論立てて説明していた。
俺はタイミングがよく、今では数万円の商材を一番安い時期に3000円ほどで購入した。
それは面白い商材だった。
きっと読めばなるほどなと思うだろう。
しかし、グローバルな彼は完璧ではない。
頭が良く、ビジネス面でも成功していると思うが、彼もまた非モテ出身ゆえ、いかんせん恋愛経験に乏しく、若く、結婚をしたことがない。
彼は恋愛のセンターピンを「サンクコスト」と述べている。
それは、人は相手に投資(金、体、時間、労力など)した分だけ見返りを求め、好きになっていくという理屈だ。
そのため、相手から投資させまくることで惚れられ、追わせるという関係構築を作るという。
だが、これは「依存」であって「恋愛」とはまた別な気がする。
経験則だが、サンクコストだけで説明がつかない要素は過去にいくつもあった。
はたして依存=恋愛なのか?
そしてそうした関係構築は幸せなのか。
俺は今まで散々女の尻を追いかけてきた。
今より非モテだった頃、女に全額奢ったり貢いだこともある。
そして見返りを求めた。
セックスや彼女化。
しかし、その投資に見合うほどの見返りは無かった。
仮に彼女化できたとて、追い続ける関係は根本的に変わらない。
依存していたのかもしれない。
そのため、幸せかどうか、恋愛なのかを知るためにもやはり「追われる関係構築」の経験は必須だ。
経験なくして真実は語れない。
また、若気の至りって言葉があるが、何かに挑戦することに若さは関係ない。
じじいになってからでもその気があれば新しいことに挑戦し、吸収できる。
とくに、「おじさん」と呼ばれる男たちが、新しくナンパを始めるのは素晴らしいことだと思う。
一般的には非難され、周りに言えないだろう。
そして、年齢による見た目の劣化や、経験によるプライドの否定など、それは過酷で尋常じゃない勇気がいる。
でもそれは自分を変えるために踏み出した行動の第一歩だ。
常に高みを目指して挑戦しよう。
挑戦は過酷だ。
だが、苦難を乗り越えた先に”楽”がある。
”楽”は”楽しい”。
しかし、現状に慢心し、挑戦をやめてぬるま湯に浸かることは”楽”じゃない。
ただの”堕落”だ。
最後に、なぜナンパを始めたのか。
遊びの延長、童卒、恋愛、モテたい、ビジネス。
俺はモテたいから始めた。
モテて女遊びし、果ては幸せな()恋愛をするために。
でもほとんどのやつの動機はそれだろう。
最近は、ビジネス目的の人間も多いが、男たるもの、モテたいはずだ。
よかは友達が欲しいから始めたって言ってたけどw
しかしそれがどうしたことか、結果が出てくるうちに目的を見失っていく。
ツイッターで報告するたびにいいねがつき、フォロワーが増える喜び。
承認欲求が満たされ、もっと、もっと、とより大きな欲求を求め出し、もはやツイッターのためにナンパをしている状況に陥る。
身元の分かる写真やハメ撮り、動画、捏造など徐々にエスカレートしていき、最後は全てを失う結末を辿る。
完全なSNSの依存である。
モテの定義は人それぞれだが、俺は「女から追われること」に一番しっくりくる。
ナンパは、始めは自分から追い、自分から声を掛ける行為だが、その後追われる関係を作ることも可能だ。
そして、モテは一度のセックスに留まるものとは考え難い。
女にも性欲がある。
出会いを求める。
それは彼氏との擦れ違いかもしれない。
人肌恋しい気分かもしれない。
そんなとき、過食範囲内の男(イケメンもしかり)にアプローチされた。
金出してくれるし一回くらい寝てもいいかと思った。
そして寝た後連絡を絶つ。
これは男が即ったのではなく、男が即られたのだ。
この下りはヤリマンのキセクから実際に聞いた話だ。
これは俺がモテたからセックスできたわけではない。
そして、こうしたとき俺はドヤ顔で「即」とツイートした。
一生懸命時間をかけて詳細を書き、いいねを待つ。
酷い時はハメ撮りを載っけていた。
アルファがこんなことするわけねえじゃんきっしょwwwwwww
ってはやく気づくべきだった。
非モテ故に俺は凄いんだやったんだとアピールした。
認められたかったのだろう。
アルファはたかが一回のセックスで一喜一憂しない。
いちいち嬉しそうにツイートしない。
セックスして当たり前だからだ。
俺の行動は典型的なベータだった。
あと彼蟻即とかね、彼氏と喧嘩中か何かの憂さ晴らしに過ぎないんだよ。
俺はそれに利用されただけ。
お前は一生本命の彼氏に勝てないんだよ、と。
気づくべきだよな。
モテるために始めたナンパがますますモテを遠ざけていたのかもしれない。
俺はリアルで満たされない承認欲求をツイッターで満たすためにナンパを始めたのではない。
ベータ同士で慣れ合うために始めたのではない。
アルファになるために始めたのだ。
目的を見失ってはいけない。
最後に頼れるのはいつも自分だ。
迷ってはいけない。
葦名一心「迷えば、敗れる」