ナンパ日記②


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某日。

 

Y子とのアポ。

 

前回のブログでも書いたけど、Y子は以前毎日さんとストってたときバンゲ打診にあっさりと応じた夜職の女だ。

その日はその後男と飯行ったらしい。

 

その後のLINEメンテでの言動やプロフからかなり若いと踏んでいた。

Y子から、「ご飯行きたいね」「明日〇時から空いてる?」などと逆打診してきた。

予定が合ったから応じたけど、俺は少し不信感を感じた。

 

何が目的なんだ。

たかり?

それとも店に呼ぶ気か?

 

いずれにせよ最悪な可能性を想定しておいて、奪取されることだけは避けよう。

いざとなれば損切する覚悟も持とう。

俺は完ソロでもストれるんだから違う女引っかければいい。

 

そう心に決めて、アポへと繰り出した。

予定より15分遅れて行ったが来る気配が無い。

ドタキャンか。

そう思いストっていると、しばらくしてLINEが来た。

Y子「今アイロンまいてる」

 

はよ、とだけ送りストを続けた。

その後、「今ラブホ街だからすぐ行く」と来た。

 

ちょうどそのくらいのタイミングで、某高級ブランドを全身にまとう、黒髪のスト高が街とは逆の方向に歩いていた。

 

声を掛けようと思ったけど、その周りに酔っ払いサラリーマン三人組も同じ速さで歩いていた。

こいつらをかいくぐって声掛けてもいいんだけど、そのときは地蔵した。

声掛けたとして女の反応が悪いと、煽ってきそうな連中だ。

酒が入れば迷わず行くと思うけど、シラフ完ソロだった俺にはきつかった。

 

そのまま少し後ろをずーっとつけていると、そのうち三人組が曲がっていった。

よっしゃチャンス。

 

そしてよく女を観察する。

全身ブランドで着飾っていることをいじっても女のステータスになるだけで面白くない。

黒髪、はまあオープナーとしてはいまいちだな。

下の方を見ると、派手な色のヒールを履いて、まっすぐモデルのように歩いている。

無難に、この辺をいじってみるか。

 

声掛けは基本右から。

でもバッグを持っているときは警戒させないよう、バッグを持っていない方から。

そして女の視界外から声を掛けると「わ、びっくりした」と不信感を与えるので、まずは追い抜いて視界に入ってから。

声を掛けるタイミングは、相手が息を吐くとき。

人は息を吐くとき、一瞬スキができる。

スリはこのスキに行う。

だから、このスキを利用して懐に入る。

そしてそのまま目を細め、口角を上げ、歯を見せる、いわば”ミリオンダラー・スマイル”で第一声。

 

響「お姉さん、ちょっとオーラ違いますよね。」

 

オープン。

後は気になった髪色なり、服装なりをいじるだけ。

勝手に止まってくれたので、そのまま連れ出し打診をする。

上手いやつは上手く言いくるめて直接ホテルなり連れて行くんだろうけど、あいにく俺にはそのスキルはない。

 

迷っている様子だったので、「じゃあつまんなかったらすぐ帰っていいよ。俺もつまんなかったらすぐ帰るから。」

この引きトーク

誰かが使っていた言い回しのぱくりだが、これはよく使える。

余裕を見せると共に、ネグにもなる。

案の定、「じゃあ行く」と即決。

ちなみにこれ何回も使ってきたけど、一度たりとも女に「つまんない」と途中で帰られたことが無い。

まあ俺と飲んでつまんないわけないしな。

 

さて、連れ出し。

夜職の子らしいが、育ちの良さや、気遣い、落ち着き、オーラを感じる。

俺から見たらスぺ高だ。

 

だからこそ見上げたり、ビビってはいけない。

余裕たっぷりの笑顔のまま、ナルシストトーク口説きをし続けた。

 

どんなことを言われてもクサすぎるくらいナルシストに、ポジティブに返していた。

例えば、虫が寄ってきたとき、女が「めっちゃ虫に寄られてるよ」と。

すかさず「虫にまでモテて困るわ。嫉妬すんなよ?」と返した。

 

「笑うと鼻ひくひくしてかわいいwもっと笑って?w」みたいにネグってから、「でもいい笑顔だね。それ俺だけに向けて?」とか。

 

後、箸入れでハートの箸置きを作っていたので、「それ俺へのハート?めっちゃ照れるわ」

 

こういうトークしてて、今まで悪い反応をされたことが一度もないんだよね。

てか、悪い反応でも正直気にならない。

話してる自分が一番楽しいからな。

くそナルシストな自分に酔ってる感じ。

 

女の反応はめちゃくちゃよかった。

終始、おもしろいおもしろい言っていた。

 

関西のナンパ師に多い、芸人みたいなトークは俺は得意じゃない。

それももっと高めたいと思うけど、ナルシトークでも女は面白がる。

まあ、両方できるの一番だけどね。

 

他にもこの子は、「ナンパされづらい雰囲気を目指してる」と言っていた。

要は敷居が高い女を目指してるとのこと。

「俺はそういう子の方が声掛けるわ」と言うと、「俺は他の男と違うみたいな?w」と返された。

さすがスペ高。

一瞬たりとも気が抜けない。

だからこそ心理戦みたいで楽しいんだけどね。

ここでの返答でまあね、などと言うとただの痛い勘違いナルシストだ。

おくまで気の利いたセリフ、クサいセリフが言えないと面白くない、と思う。

だから、「俺物好きだからさ」とネグった。

すると「なにそれディスってんの?w」と言われたため、「いや、いい意味でねw」とフォロー。

この、「いい意味でね」は500さんに教えてもらった言い回しだけど、ものすごく使い勝手がいい。

ネグろうとしてちょっとディスっぽくなるときがあると思う。

そういうとき、「いい意味でね」と言うと、フォローになりそんなに悪い気はされない。

 

この子、夜職なのもあって、配膳の気遣いが上手だった。

そこを褒めると、職業病で。と言われたので、え、中二病?とボケると爆笑してた。

こういうプライドが高く、自信のある子ほど、褒めとネグを繰り返すことが効果的なんだろうと思う。

 

そんなとき、Y子からLINEが。

「仕事の打ち合わせが急に入ってホテルにいる。そろそろ出る」

胡散臭さしか感じないが、まあちょうど時間だし出て可能性にかけてみるかと考えた。

 

今連れ出しているスペ高には、クロージングはできたけど、単純にもっと仲良くなりたいと思った。

あらゆる分野での経験が豊富で、話しててとにかく楽しかったし、酒も飲める子なので良い飲み仲間になれると思った。

まあ、この子は他県にハイスペックな彼氏がいて、恋愛目的の男を受け付けていないと言ってたのもあったけど。

いずれにしてもクロージングはせず、飲み友達として連絡先を交換し、解散した。

 

そのスペ高と解散した後、ものすごくタイプの顔のギャルが現れた。

もう俺に声掛けてくれと言わんばかりのタイミングで。

すぐ声掛けて、バンゲ。

どっかの箱で働いてると言っていたが、実は副業やってる子だった。

興味あるフリしてその後もその子に会ったけどそれはまだ先の話で。

 

Y子に電話してみた。

「今ホテルにいて...んっ、ねえちょっと...で、すぐ出るから」

いや隣に男いるじゃん。

事後か?

 

で、その後俺はストを続けた。

しばらくしてY子から電話。「出た。某アミューズメントショップにいる」

男の声もする。

響「男と?」

Y子「うん。でも今一人で店の前行く」

 

その周辺でストるも来る様子が無い。

疲れたし帰ろうと思い、「あと5分で帰るわ。」とLINEした。

すると、またY子から電話。

 

男「あ、もしもし。なんなんですか?あなたホストですか?」

男の声だった。

 

響「まあそんな感じだな」

 

男「ホストか何だか知らないですけどやめてもらえます?しつこいって嫌がってるんで」

 

響「お前は誰なの?」

 

男「Y子の彼氏ですけど。俺広島出身じゃけえ。逃げても無駄じゃからな。俺組入ってるから。逆探知してるから場所われてるからな」

急に広島弁をしゃべる組の人間だったらしい。

 

響「え、じゃあ俺今どこにいんの?教えて」

 

男「お前バカじゃねーの?言うわけねえだろ」

このときは逆探知してるなら言えるだろ、と思ったけど今考えると言うわけないか。

 

男「お前に逃げんなよ。組で捕まえにいくからな」

 

そこから俺は逆切れして電話越しに煽りまくった。

いや、直接会いに行って喧嘩するほどの度胸はなかった。

ほんとに組だったらこえーし。

でも酒の勢いもあり、向こうを黙らせるほどには凄んでやった。

 

最後に男が「もうLINEしないでもらえます?」と言ってきたので、「じゃあブロればいいべや」と伝え、ブロられて終了。

ほんとに逆探知してたのかな。

 

憶測だけど、このY子はナンパ師と面白半分にLINEを交換し、彼氏とLINEを眺めながら会う気もないアポ、あるいは彼氏や大勢の男を連れてきてボコるといった美人局のようなことを企てたのかもしれない。

今回のケースだとまだましだが、しゃれにならない男の女をナンパしようものなら命がいくつあっても足りないだろう。

俺らは麻痺してるけど、今一度、ナンパが世間一般には認められない行為であることを理解すべきだと痛感した。

 

まだ俺の街は平和な方だと思うけどね。

今まで何度も泥酔して暴れたけど絡まれたこと数えるくらいしかないし。

そういえば昔、某バーで酔い潰れたとき、別に来てた集団の中の女にしつこく絡んでその取り巻きの男にブチ切れられたことがあった。

「お前警察呼ぶから表出ろや」とか言ってたけど、そのとき彼ら未成年だったらしい。

警察呼んだら大変だったよね。

 

まあでも今後ももっと気をつけてナンパしなくては。

次はS師さんと3Pしたときの話でも書こう。

 

終わり。

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